のぐちよ日記

映画、本、アート、日々のことをちまちまと。

のぐちよ

2023年の目標

明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。こういうことはあまりやらないけど、ここ数年時間が経つのが早いと感じているし、隙あらば、ぼーっとしがちなので毎日を大切に生きるためにも、1年間の目標を立てることにした。それぞれの目…

ダイエットとYouTubeとキューピーちゃん

ここ1年間で8キロの減量に成功した。きっかけはほんの些細なこと。わたしが接客しお客さんを見送ったあと、同僚がわたしに、「後ろ姿似てますね」と言ってきたのだ。似ている、というのはさっきまでわたしが話していたお客さんのことである。その方はべつに…

憂鬱のファミリーセール

先週の土曜日は文化の日という祝日だったらしい。そこに合わせたように、たった1日だけ催された伊勢丹のファミリーセールへひとりで行った。 その日は昼過ぎにおきた。しかも、友達と夕方近くに会う約束をしていたので、ざっと計算しあと2時間半ほどしかない…

早朝、Sガストの前にヴァンパイアがいた

昨日の早朝、近所のSガストの前にヴァンパイアがいた。 肩をがっくり落として、入り口に貼られているメニューを見下ろす姿は、哀愁が漂っていた。 しかもSガスト。普通のガストよりも小さく、カウンター席しかないお店である。 チーズインハンバーグを食べる…

ステラ・マッカートニーの財布が欲しかった

ステラ・マッカートニーのミニ財布が欲しくてたまらなかったのだけれど、6万円以上するから購入は諦めた。 ワンポントである、ゴールドのスターを囲んで、黒のキルティングが縫われている、小さな財布だ。ポップなようで大人っぽいデザインに惹かれた。 ス…

彼女の顔つき

8月がバトンを9月に渡して、ぐんぐん秋に突っ走っていく。 夏がすきなわたしにとっては悲しいことだけれど、季節はコントロールできないので仕方がない。 バトンタッチされる前、8月の終わりに毎年必ず会うともだちがいる。 その子はヨーロッパに住んでいて…

嫌いな音、好きな音/蓮沼執太フィル「フルフォニー」について

物音に敏感らしい。 ある日、わたしがテレビを見ている隣にいた母が、ビニール袋を触りガサガサと音をたてた。わたしが「なんだ」と反応したとき、母は「一々うるさいよ。大げさだよ」と言ったのである。 最近そのことに自覚してからは、余計に物音を気にす…

お盆との向き合いかた

お盆到来。といいつつ、もう後半だけれど。 先週末テレビのニュースで、帰省ラッシュの様子が取り上げられているのを見た。 レポーターは大混雑の駅のホームで、新幹線を待っている家族にインタビューをする。男の子が「おじいちゃんと遊びます」と向けられ…

こども目線ってなんだ

なんということでしょう。職場でずっと気付かれないようにしていたことが、今日とうとう見つかってしまった。 「あのさあ、こども苦手だよね?」 わたしがこどもへ接客したあと、一部始終を見ていた先輩に言われた。思いもよらぬことばに固まってしまい、「…

地元の行きつけランチから、繁盛店について考えた

家から自転車で15分ほどのところに、おいしい中華料理屋さんがある。 知り合いのひとにおすすめされてから、そのエリア周辺に行くときに「ついでに食べて帰ろうか」と立ち寄るお店だ。 わたしが頼むのはいつも焼き餃子。 エビ入りの焼き餃子、ライス、小皿に…

夏。

「平成最後の夏」というフレーズを最近よく聞く。そのたびに、すごくいいなあといつも思う。 毎年変わらずにやってくる夏と、もう二度とやってこない「平成」の組み合わせに、なんだか切ない響きを感じる。わたしは季節の中で夏が一番すきなので、余計特別な…

パンケーキに罪はない

彼氏がほしい。けれど出会いがない。合コンにも呼ばれない。 だからといって、狭い部屋で「なんで出会いがないんだろう」とうじうじしているのも、「いつか白馬の王子様が…」と妄想するのも嫌なので、わたしは出会い系アプリを利用している。現実的なソリュ…

全ては雨のせいってことにしておこう

梅雨に入って、仕事が決まった。新しい仕事は接客営業である。特に気にしてなかったけれど今までも、ずっと同じようなことをしてきたので、接客が好きなのかもしれない。ニート卒業。 ただ、接客というより人のことが好きなんだと思う。相手が何に興味を持っ…

幻のアイスを探して

忘れられないアイスがある。幼稚園の頃、よく食べていた箱アイスだった。中身は、ペンギンとマンボウの棒アイスで、マンボウはどういうものだったか覚えていないけれど、ペンギンはチョコレートと、バニラのアイスだ。お腹がバニラの白で、それ以外はチョコ…

原宿の美容師さん

わたしが美容院のことをよく書くのは、そこが特別な場所であるからに違いない。 気分転換もあるけれど、普段は自分でする、頭を洗うということをやってもらえる贅沢感。 それには洗う技術についてはもちろんのこと、絶対にいい匂いのするシャンプーとマッサ…

近所の田中くん

小学校3年生の時、同じクラスだったキヨちゃんとよく遊んだ。同級生にキヨちゃんのいとこである田中くんがいたけれど、クラスがずっと違かったのもあって、一度も話したこともなかった。 田中くんは色が白くて、細くて眼鏡をかけていた。背の順はいつも後ろ…

開き直りで今日を生きる

就職の面接はボロボロだった。 一通り話を終えると面接官は、「選考が終わったら連絡しますね」と目を合わさずに言い、エレベーターへ誘導したのである。 会社を出てから、履歴書を破り捨てたくなった。わたしの受け答えがよくなかったせいであると思う。け…

母であることから永遠に逃れられない

先日、母が熱海へ一泊二日の旅行に出かけた。 学生時代の友人との旅行である。 母は出発の一週間ほど前からそわそわしていて、わたしに「~しといて」と細々、お使いを頼んだ。そして旅行当日の早朝、どれがいいと思う?とわたしに向けファッションショーを…

中国の友達が東京へきた! 6 最終回 (どうしてブログに書こうと思ったか・中国について・その他)

中国の友達が東京にきたときのことを、詳しく書こうと思ったのは二つの理由からであった。 一つ目は、このブログを見た誰かの、外国人の友達が遊びにくることになり「どこに連れて行こうか」と悩んだとき、少しでも参考にしてくれたらという思いからである。…

中国人の友達が東京にきた! 5 上野美術館めぐり編(プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光)

上野美術館めぐり後編は西洋美術館の「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」についてです。 artexhibition.jp 17世紀のスペイン絵画展で、ディエゴ・ベラスケス作品7点と他傑作70点の展覧会である。 ディエゴ・ベラスケス(1599-1660年)はス…

中国人の友達が東京にきた! 4 上野美術館めぐり編(プーシキン美術館展―旅するフランス画)

中国の友達と、東京で遊んだときの回顧録でございます。 美術館に行きたい、けれど展示は何でもいいとのことだったので、それじゃわたしの見たいもので、と東京都美術館でやっている「プーシキン美術館展―旅するフランス画」と西洋美術館での「プラド美術館…

中国人の友達が東京へ遊びにきた! 3 中目黒古着めぐり編

友達が古着を買いたいとのことで、3日目は中目黒古着めぐり。 中国はヴィンテージショップが少なく、一部セレクトショップに置いてあるだけだそうで、日本にはたくさんお店があると、すでに調べていたようだった。 友達が東京へ来る前と同様、わたしは無駄…

中国人の友達が東京へ遊びにきた! 2 銀座買い物編

前回のブログの続きです。 noguchiyo06.hatenadiary.jp 銀座界隈で1日お買い物。友達は即決でバンバン買っていくので驚いた。 けれど、潔く買っていく姿は見ていて気持ちが良いし、特に日本製品をたくさん買ってくれた時なんかは品質の良さを認められたよう…

中国人の友達が東京へ遊びにきた! 1

ニューヨークにいた頃、知り合った日本人の方が、銀座で自身ブランドのポップアップストアを開くことになった。 これはめでたいと共通の友達である中国人の友達に早速連絡することに。しかし問題が発生。Wechatのアカウントのパスワードを忘れてしまい、ログ…

美容院にて髪型が希望通りにならなかったときのこと。

美容院で髪を切って、 イメージ通りの髪型にならなかったとき、いらいらとがっかりした気持ちが入り混じって、誰にも会いたくないと落ち込む。 もし髪をばっさり切ってしまったなら、切らなければよかったと後悔が残る。一度切ってしまったらもう戻すことは…

わたしのピカソ愛

これいいなあ、と思ったイラストや絵画をよく見るとピカソであるものが多い。 ある時は、箱根の美術館に行った時。回転式のラックにささっているポストカードを見ていると、クリーム色の紙にペンで一筆書きされたようなタッチ、女性が寝転がっている構図のカ…

みかくとみため

ドキュメンタリーが好きなのは、小さい頃からのようである。 大豆から、豆腐、醤油、味噌、納豆になる工程をイラストで描いた絵本が家にあってよく読んでいた。 イラストが可愛かったこともあるけれど、大豆から、たくさんの食品になることが面白かったし、…

一瞬と永遠と香りについて

Oh baby 今夜のキスで 一生分のこと変えてしまいたいよ 七尾旅人、サーカスナイト冒頭の歌詞である。 刹那的なものと永遠の対比である。恋の情熱と、この時間軸の比較がすごく良い。いい意味でとても大げさなことに感じる。聴くたびに聞き入ってしまう曲であ…

新聞コラムにまつわるエトセトラ

人のブログや雑誌などのコラムを読むことが好きで、時間を忘れて読み漁ってしまうことがよくある。 我が家は読売新聞をとっているのだが、朝刊の一面よりも、スポーツ面よりもまず始めに読むのは「編集手帳」である。(ここでどの新聞をとっているか、という…

いつでもどこでも本といっしょ

本屋の品ぞろえは、世情を表しているなあと思ったのは、ニューヨークにいた頃に現地の本屋に行ったときである。 シェイクスピアと聖書がそれぞれ本棚のカテゴリーがあり、それらの本の数も多かったので、全然日本の本屋と違うことに驚いた。日本作家だと村上…