のぐちよ日記

映画、本、アート、日々のことをちまちまと。

中国の友達が東京へきた! 6 最終回 (どうしてブログに書こうと思ったか・中国について・その他)

中国の友達が東京にきたときのことを、詳しく書こうと思ったのは二つの理由からであった。

 

一つ目は、このブログを見た誰かの、外国人の友達が遊びにくることになり「どこに連れて行こうか」と悩んだとき、少しでも参考にしてくれたらという思いからである。

パート1でも書いたが、わたしは友達が遊びにくることを楽しみでいながら「友達をもてなせるか、東京を楽しんでもらえるか」というプレッシャーが強く不安だったのだ。

 

実は以前、アメリカ人の友達が「東京で一番面白いところはゴールデン街だ」と話していた。

日本人からしたらどってことないローカルスポットであるが、海外の人からみると、十分魅力的な場所なのだ。

 

中国人の友達が「東京で古着を買いたい」と言うことを予想できる人はどのくらいいるだろうか。そして、日本にヴィンテージショップが多いということを実感している人はいるだろうか。

 

観光地を巡ることだけが旅行ではない。誰もがみんな、浅草寺に行きたいとは思わないのだ。「クール」なものが純和風であるとは限らない。

 

今や旅行スタイルも多様化していることを実感したし、東京の情報というのは、自分の想像以上に海外の人に拡散されていることを知った。SNSで知ることも多いだろうし、友達の友達が日本へ旅行したのかもしれない。自分が思っている以上に海外の人は東京のことをよく知っているのだ。

 

そして、二つ目は上海の友達が話していた、あることからである。

 

わたしと友達は美術鑑賞が終わり、ベンチでおしゃべりをしていたとき、友達が中国批判を始めたのだ。正倉院に、中国古来の芸術品を保管しているけれど、本土にはほとんど残ってない。修復技術もなく、昔の芸術品を大事にしていないとか、中国は日本ほどきれいじゃないだとか、日本と比べて話をしたのだ。

だがわたしはそういった、他の国と比べて~という批判が好きではない。

 

わたしは「どうしてそんなに中国批判をしているのに、住んでるの?家族がいるから?」と思わず聞いてみた。すると、友達は家族のためじゃないよと言い、少し考えてこう言ったのだ。

 

「確かに日本はきれいで良い国だ。他の国へ旅行して、その国の文化に感動することはある。でも、その国の文化は一定で変化がないんだよね。例えばわたしが日本に住んだとしたら、こういう風な暮らしをしていくんだろうなって想像ができる。けれど中国、特に上海は、日々いろんなものが変化しているんだ。10年前の上海と今とじゃ全然違う。予想ができないところ。そういうところかな」

 

それを聞いたとき、わたしはびっくりした。

文化というのは、少しずつ変わっていくものだ。過去を振り返ってみると、ああ、10年前こうだったなあと思うことはあっても、日本での基本的な生活はそこまで変わらないだろう。

 

けれど上海の人は日々変化を実感しながら生活をしている。それってものすごいスピードで変わっているんじゃないか。それを受け入れて対応していくってすごいエネルギーだなと思った。

 

では、現時点の(2018年4月)流行っている化粧品やブランド、「北京と上海の友達がいう当たり前のこと」を残しておきたいという理由から、ブログに書いたのである。

 

そういえば、中国の公用語は当然、中国語だが、訛りは住んでいる町によって全然違うようだ。

それを聞いて面白がったわたしは、電車やすれ違う中国人の集団を見つけると「あの人たちなんて言ってた?」と友達に聞いたのである。友達は、その集団がすれ違った後「なに言っているか分からない」という返答をすることが多かった。日本だと、沖縄の人が本気で方言を話したらわからないということだろうか。

同じ大陸といってもアメリカは訛りが州によってあるが、話している内容がわからないということがないので、すごく面白いなと思った。

 

見送りのときに友達が「桜が開花したら連絡してね!」と言った。

今回、開花時期を外して花見ができなかったことが心残りだったらしい。「もちろん連絡するよ」と約束をした。

 

中国では桜がそんなに咲いていないので、桜並木がないらしい。今度は上野公園に連れていってビニールシートをひいて花見もいいな。日本式花見。初めて、不安よりも楽しみが勝ったのでした。

 

おまけ① 記事に入りきらなかったレストラン・居酒屋について

 

最終日、友達が築地で海鮮丼を食べたいということで、ブランチで海鮮丼を食べました。

お客さんは外国人の方が多かったから、観光向けのお店だったみたい。おいしかった。

夜遅くまでやっているそうなので、銀座界隈で買い物した後に行くのもよさそう。

retty.me

 

海鮮といえば、友達滞在最後の夜、わたしの友達と4人で魚金で食事した。

www.uokingroup.jp

 

行ったのは新橋本店。店舗が都内にたくさんあります。

お刺身がおいしいし値段も高くないので、同僚や友達と行くにはちょうどいいお店でおすすめ。釜めしがおいしい。

 

おまけ② 友達からの中国土産

友達二人からもらった、お土産たち。

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右端の白の缶はローズティーだったけれどそれ以外はお菓子。たくさんもらいました。ほとんどが甘さ控えめの味付けだった。パイナップルの絵が描かれているパッケージは台湾のパイナップルケーキに似ているけど、もっとしっとりして甘さが控えめでおいしかった。

たくさんくれてありがとう。