のぐちよ日記

映画、本、アート、日々のことをちまちまと。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

NYの「食べる」を支える人々を読んだ感想

パパイヤジュースとホットドックを売る店がニューヨークにあるらしい。 なにその食べ合わせ。牛乳とおにぎりみたい、と思っただろう(わたしはそう思った)。 実際にこの組み合わせはある。しかも今や二代目のアレクサンダー・プーロスが切り盛りしている「…

「マダム・イン・ニューヨーク」とガーナ人の警備員のこと

「マダム・イン・ニューヨーク」という映画を見たら、留学していたマンハッタンの学校の警備員を思い出した。連絡先も名前も知らないが「その当時すれちがっただけのひと」のほうが後々思い出に残るものである。 色黒でスキンヘッド、いつも黒ぶち眼鏡をかけ…

近所の田中くん

小学校3年生の時、同じクラスだったキヨちゃんとよく遊んだ。同級生にキヨちゃんのいとこである田中くんがいたけれど、クラスがずっと違かったのもあって、一度も話したこともなかった。 田中くんは色が白くて、細くて眼鏡をかけていた。背の順はいつも後ろ…

開き直りで今日を生きる

就職の面接はボロボロだった。 一通り話を終えると面接官は、「選考が終わったら連絡しますね」と目を合わさずに言い、エレベーターへ誘導したのである。 会社を出てから、履歴書を破り捨てたくなった。わたしの受け答えがよくなかったせいであると思う。け…

「死んだらどうなるの?」と聞かれたときの答えかた

小さい頃、伯父に「死んだらどうなるの?」と聞いたことがある。だれしも一度は疑問に思うだろう。 すると伯父は「死んだらなにもないよ。永い眠りだよ。眠ったらなにも感じないでしょ?それと同じだよ」と言った。 その時、わたしは谷底に突き落とされたよ…

「マディソン郡の橋」は中年の危機についての映画だなと思った

マディソン郡の橋は1995年公開のアメリカ映画で、同名の小説が原作である。批判を受けながらも、口コミで広がり有名になったそうだ。 映画の主演は、メリル・ストリープとクリント・イーストウッドである。批判を受けた理由は不倫ラブストーリーだからで…

ここ3ヶ月間ずっと聴いている曲を紹介します

ここ3か月間、ずっと聴いている曲を紹介したいと思う。 「浮遊感のある曲が好き」「個性的な歌詞が好き」という人にはヒットするかもしれません。 ◆紫田聡子 愛の休日(アルバム) 愛の休日 アーティスト: 柴田聡子 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード 発…

「GIRLS」は自己意識と性について考えさせられるドラマである。

「GIRLS」はニューヨークのブルックリンで、友達とルームシェアをする24歳の女の子、ハンナとその友人たちの恋愛コメディドラマである。 これだけ聞くと「セックスアンドザシティ」や「ゴシップガール」が頭に浮かび、さぞおしゃれで性に奔放な女の子たちの…

母であることから永遠に逃れられない

先日、母が熱海へ一泊二日の旅行に出かけた。 学生時代の友人との旅行である。 母は出発の一週間ほど前からそわそわしていて、わたしに「~しといて」と細々、お使いを頼んだ。そして旅行当日の早朝、どれがいいと思う?とわたしに向けファッションショーを…

リメンバー・ミーの感想と日米予告編比較

数年前、ディズニー・ピクサー映画のベイマックスがヒットした。 わたしの周りで評判が良かったので、見に行ったのだが、予告編が感動ものと謳っているにもかかわらず、本編はアメコミのアクション映画だったのでびっくりした。 予告と違うとがっかりしたが…

ゴールデンウィークは益子陶器市へ行きました

母がわたしの、お気に入りのマグカップを割った。 ニューヨーク留学中買い、ずっと使っていたものだったので、ものすごくショックだった。ニューヨークの思い出がひとつ消えてしまったような気がしたのである。 黙っているわたしを見て、母は後ろめたくなっ…

中国の友達が東京へきた! 6 最終回 (どうしてブログに書こうと思ったか・中国について・その他)

中国の友達が東京にきたときのことを、詳しく書こうと思ったのは二つの理由からであった。 一つ目は、このブログを見た誰かの、外国人の友達が遊びにくることになり「どこに連れて行こうか」と悩んだとき、少しでも参考にしてくれたらという思いからである。…

中国人の友達が東京にきた! 5 上野美術館めぐり編(プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光)

上野美術館めぐり後編は西洋美術館の「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」についてです。 artexhibition.jp 17世紀のスペイン絵画展で、ディエゴ・ベラスケス作品7点と他傑作70点の展覧会である。 ディエゴ・ベラスケス(1599-1660年)はス…