のぐちよ日記

映画、本、アート、日々のことをちまちまと。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

フィクションだからって何でもありなのか サマセット・モーム「お菓子とビール」

お菓子とビール (岩波文庫) 作者: モーム,行方昭夫 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2011/07/16 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 2回 この商品を含むブログ (6件) を見る サマセット・モームの「お菓子とビール」を何週間も前に読み終わったのに、日…

東京で分断される人々 山内マリコ「あのこは貴族」

この前の京都旅行で、生まれも育ちも京都である友達と晩御飯に行った時のことである。 待ち合わせは京都駅で、合流後に河原町へ電車で行くことになったのだが、そのときはまだ、食事をするお店が決まっていなかった。 なぜなら「京都いくから、その日予定空…

全ては雨のせいってことにしておこう

梅雨に入って、仕事が決まった。新しい仕事は接客営業である。特に気にしてなかったけれど今までも、ずっと同じようなことをしてきたので、接客が好きなのかもしれない。ニート卒業。 ただ、接客というより人のことが好きなんだと思う。相手が何に興味を持っ…

ウェス・アンダーソン最新作「犬ヶ島」感想

だいぶ書くのが遅くなったけれど、ウェス・アンダーソン監督の最新作について書きたいと思う。「犬ヶ島」というストップモーション・アニメ作品である。 わたしがウェス・アンダーソンを好きになったのは、グランド・ブタペスト・ホテルを見たことがきっかけ…

カポーティ作品を2冊読んだ感想 (「ティファニーで朝食を」、「カポーティ短編集」)

トルーマン・カポーティ(1924-1984年)の短編集を2冊読んだ。 今となっては映画のほうが有名であろう「ティファニーで朝食を」と、「カポーティ短編集」(河野一郎訳)である。 ティファニーで朝食をは1958年出版、1961年に映画化した。 じつは、数年前に…

大阪おもろいで。知らんけど

ユニバーサルスタジオジャパンについては、みなさんよくご存じかと思うので、乗り物の感想を細かく書くつもりはない。 ただ、ずっと気になっていたハリー・ポッターのアトラクションに乗れたので大満足。行ってよかった。 最近、走行中緊急停止しそのまま数…

ひとり京都のてびき。

京都・大阪へ二泊三日の旅行をした。 大阪に住む友達と、ユニバーサルスタジオジャパンに行こうということになったのだ。友達が会えるのは土曜日からとのことだった。せっかく行くんだったら金曜から前のりしようと決めた。 母は大の吉本新喜劇ファンなので…

幻のアイスを探して

忘れられないアイスがある。幼稚園の頃、よく食べていた箱アイスだった。中身は、ペンギンとマンボウの棒アイスで、マンボウはどういうものだったか覚えていないけれど、ペンギンはチョコレートと、バニラのアイスだ。お腹がバニラの白で、それ以外はチョコ…

原宿の美容師さん

わたしが美容院のことをよく書くのは、そこが特別な場所であるからに違いない。 気分転換もあるけれど、普段は自分でする、頭を洗うということをやってもらえる贅沢感。 それには洗う技術についてはもちろんのこと、絶対にいい匂いのするシャンプーとマッサ…