大阪おもろいで。知らんけど
ユニバーサルスタジオジャパンについては、みなさんよくご存じかと思うので、乗り物の感想を細かく書くつもりはない。
ただ、ずっと気になっていたハリー・ポッターのアトラクションに乗れたので大満足。行ってよかった。
最近、走行中緊急停止しそのまま数時間止まったと、ニュースになっていたので、入場者は少ないかと思ったが、多かった。わたしを含め、みんなそのことを気にしなかったようだ。ちなみにわたしの友達は、「緊急停止したら、今日暑いしすごく日焼けしそう」と心配していた。そこじゃない。
ひとつ不満があるとすれば、ハリウッド・ドリーム・ザ・ライトというジェットコースターについてである。アトラクション自体はとても面白かったのだが、走行中に耳元で流れる音楽がうるさすぎる。
おかげでいまだに、ドリカムの大阪LOVERが頭から離れない。
日が沈むまでユニバーサルスタジオジャパンで遊んだあと、疲れた足を引きづり、福島駅の高架下にある焼肉屋さんに入った。若葉屋というお店だ。
大阪にいてお腹が空いたとき、食べログやRettyでわざわざレストランを探さなくたって、目についたところにふらっと入っても問題はない。
大概安くておいしく、外れないからだ。天下の台所と言われただけあるなあと思う。
先に入っていたお客さんたちは、煙でお店の中が曇っていたって、壁が油まみれでただれていたって、全然気にせず仲間内の話で盛り上がっていたのである。
オフィスカジュアルの団体もいれば、タイガースのTシャツを着たカップルもいたし、ベビーカーを引いた家族のお客さんもいた。
メニューを見ると、タン塩680円。都内で食べると900円以上はするだろうか。
濃い目の味付けでお酒によく合う。安い、おいしい。大阪、すごい。
大阪の人は人懐っこいなと思った出来事がある。
ユニバーサルスタジオジャパンに行った日は暑くて、わたしはノースリーブを着ていた。入場口にいたスタッフが「夏ですね~いいですね」とノースリーブをいじってきたのだ。
正直どう反応していいかわからず「あ、はあ」とあいまいな返事をしてしまった。ノースリーブをいじられることなんて初めてだったのでびっくりしたのである。
ディズニーランドにいっても、ほか関東の遊園地に行ってもそんなこと起きないと断言できる。
ひきつった笑いをしていたのだろう、友達がわたしの顔を見てゲラゲラ笑いながら「いじられてやんの」と茶化した。
それから更に2回、同じことを別のスタッフにいじられた。大阪、すごい。
どういう反応するのがベストだったのだろうか。
すべてあいまいに笑ってしまったけれど、良い返事がいまだに思いつかない。大阪人なら面白い、気の利いた返しができるのだろうか。
そういえば、友達が
「大阪のひとの家に遊びに行ったときに、玄関で『お邪魔します』って挨拶をすると、『邪魔するなら帰ってや』って言ってくるんだよ。これ本当だよ。」と言っていた。
お決まりの冗談だそうだ。
関心したのと同時に、東京にもそういう「鉄板ギャグ」みたいなものがあるのかなと考えたけれど、全く思いつかなかった。
その話を、東京に帰ってから母にした。
「新喜劇でも同じこと言うよ。そっかあ。昔からの、お決まりなのね」
母は、にこにこして言った。新喜劇ファンにとって、その話はうれしかったようだ。一番のお土産話ができてよかった。