のぐちよ日記

映画、本、アート、日々のことをちまちまと。

美容院にて髪型が希望通りにならなかったときのこと。

美容院で髪を切って、 イメージ通りの髪型にならなかったとき、いらいらとがっかりした気持ちが入り混じって、誰にも会いたくないと落ち込む。

もし髪をばっさり切ってしまったなら、切らなければよかったと後悔が残る。一度切ってしまったらもう戻すことはできない。

 

昨日、まさにそんな場面にでくわした。イメージと違う髪型の場合、美容師さんに伝えるべきなのだろうか。

 

数か月前に友達とぶらぶら歩いていたら、おしゃれな美容院を見つけた。細い緑道を歩くとある、ガラス張りの美容院で、フレンチレストランのようだった。奥行きのある内装でゆったりとした雰囲気だ。そろそろ髪を切らなきゃなあと思っていたので、ちょうど良い発見だった。昨日その美容院を思い出し、電話でカットの予約をしたのである。

 

おしゃれな美容院には、当たり前だがおしゃれな美容師さんたちが働いている。

わたしの担当になった美容院さんは女性の方でボーダーのTシャツにロングスカート、髪型もおしゃれに束ねていた。雑誌だったらファッジ系の服装だと思う。

 

FUDGE(ファッジ) 2018年4月号

FUDGE(ファッジ) 2018年4月号

  

わたしは以前みた美容の本の通り、なるべく明確に自分のしたい髪型を伝えてみることにした。

 

 

noguchiyo06.hatenadiary.jp

 

Pinterestというアプリで髪型の画像を何枚か見せ、雰囲気とこのぐらいの長さが希望だと伝えたのである。

それからカジュアルな服装が多いこと、くせ毛だと伝え、美容師さんはずっとふんふん頷いて、じゃあ早速カットしますねと言った。

 

しばらくたって、美容師さんがカットしていた手を止め「これからシャンプーしてドライヤーで仕上がりですよ」と言いながらバックスタイルをみるための鏡を持ってきた。

 

わたしは驚いた。えっ、、全然イメージに近づいていない。髪の毛はすごいうねってはねている。これだったら、たこさんウィンナーみたいじゃないか。

まだこれ、カット途中じゃないの?と思っていたら、美容師さんはわたしの様子を察してもっとこうしたいとかありますか?と焦ったように聞いてきた。

きちんとイメージ伝えたのに。そう思っていると美容師さんも何か感じたのか「とりあえずシャンプーして、またカットしますね」と言ったのでシャンプー台へ。正直そう言ってくれて助かったと思った。

 

シャンプーしてもらっている間、わたしはずっと考えていた。

希望をはっきり言うべきか、言わないべきか。

 

「お湯の温度大丈夫ですか?」ーいつもいく美容院に行って、やり直してもらおうかー「はい、大丈夫です」ーいや、それはお金がかかりすぎる。かといってそのままはいやだー「かゆいところはありませんか」ーこの髪型で1、2ヶ月いるのはしんどい。1、2ヶ月このままより言ってしまったほうが、心地よく過ごした方が良いんじゃないかー「ないです」ーよし、画像をもう一度見せて伝えよう―

めまぐるしく脳内会議が開催され、言うということで決定した。

 

いざ伝えてみると、美容師さんは親身に相談に乗ってくれ、カットしてくれた。なんとなく帰るときもぎこちなくて、気まずかったけれど、伝えてよかったと思った。

希望通りになったので言ってよかったけれど、こんなとき美容師さんってどう思っているんだろう。うるさい客がきたなと思っただろうか。 もしくは言ってくれてよかったなと思うんだろうか。相手にどう思われたかすごく気になってしまうのである。

 

思っていることはできる限り言うことにしているけれど、どんなことでも言った後に相手を傷つけてしまったか、細かいことだったかと、いつも言ってしまってからの後悔が大きいので、言わないほうがいいのかもと考えてしまうのである。

 言いたいことを言ったほうがいいというのは本当だろうか。どんな場合にも言えるのだろうか。