Shazam
Shazamは今となっては有名アプリである。
数年前、友達からお勧めされたときは衝撃的であった。
アプリを開き、携帯をかざすと、流れているBGMをアーティスト名、曲名を検索してくれ、そのままダウンロードすることができる。
それまでは、気に入ったお店のBGMを「なんて曲ですか?」とわざわざ店員さんに聞いていたが、その必要もなくなった。
ひとつ思い出に残っているのは、渋谷の夜中まで空いてるカフェで流れてたToro y Moi
のHow I know。
チルウェーブという音楽は調べて初めて知ったが、初めて聴いたときは、夜中のテンションも相まって、ふわーっと力が抜けて浮いているような感覚がして、とにかく気持ちいい音楽だと思った。
Toro y Moiに出会わせてくれたカフェの店員はいかにもな渋谷系ファッションの人であった。
曲名を尋ねたときも、調べてきますねーっと語尾を伸ばしながら、去っていったのだが、しばらく時間がかかったので、忘れられているだろうな、と思っていた矢先、紙ナプキンにアーティスト名と曲名を書いて持ってきてくれたのだ。
紙ナプキンのぼこぼこの表面に、ボールペンで書いたガタガタの文字がすごく愛しかった。
お忙しいところお手数おかけして申し訳ありませんでした。
紙ナプキンはお家帰って捨ててしまったけど。。
その場でダウンロードした曲を聴くと、当時の思い出が蘇ってくる。
そのときその場で知った音楽は絶対に忘れない。
当時の心情も、一緒にいたひとの表情も思い出せる。
わたしにとっては、ただ曲を知るだけでなく、ダイヤリーの役目も果たしている。
前置きが長くなったが、去年その優秀なアプリで知ったアーティストを2つ紹介したい。
1.I bey
Away away
六本木TSUTAYAで聞き、衝撃を受けてすぐにダウンロード。
ループしてるのに、どうしてこんなに飽きないんだろうか。
姉妹デュオらしい。
遠い昔の民族音楽のようでもあるし逆に近未来的な、SFチックでもある。
まるでスターウォーズのようである。
戦闘機がでてきたり、拳銃をバンバン打つのに、メインキャラクターのジェダイは剣士で、着物に似た服をまとっている。が、剣士のくせに刀はライトセイバーである。
古いものと新しものを、違和感なく混ぜる独特な世界観が大好きだ。
作業用BGMとして、よく聴いている。
2Slow dancer
Bitter
年末年始に京都へ旅行に行ったときに、ロンハーマンで流れていた曲。
オーストラリアのアーティスト。
専門的な音楽のことはわからないけど、ピアノのメロディが戦場のメリークリスマスに似てる気がして切なくなる。
上記のような、肩の力が抜ける音楽がとても好きだ。
そういう音楽好きなわたしにとっては、有線で流れるような、有名な音楽からは見つけるのが困難であり、そういう意味でも、このアプリは大変重宝している。
メジャー音楽、否定してるわけではなく、事実このアプリで知ったTwiceのT Tや、ジャスティンビーバーも聴いている。
辞書でもあり、ダイアリーでもある、万能アプリである。